現在、日本でもアメリカで一般的なベンチマークという医療・病院の情報を検証する手法が取り入れられようとしています。病院で診療をうけた患者の病気ごとに集計された、死亡率、治療方法、請求医療費、入院日数の医療・病院のデータは、医療コンサルタントと言われる人々によって客観的に比較検討されはじめているのです。
ここでは急性心筋梗塞を例に取って、各項目を検討してみます。死亡率については、熟練した心臓血管外科医のいる病院なら当然減少します。治療方法については、より安全で医学的に確立された世界標準の治療法であることが重要になってきます。請求医療費については、同じような症状の患者を多く受け入れている病院ならば低く抑えられることは考えなくとも解かる筈です。入院日数については、患者の治療が終了したら退院し、そこでスムーズにリハビリに治療が移行する病院ほど短くてすみます。短い入院日数は患者の社会復帰を早めるとともに、病院側にとっても他の患者を受け入れるためのベッドが空くメリットがあるのです。
このような医療・病院の情報が一般に公開されていれば、総合的に実力のある病院がインタへネットで調べることで特定できるのです。インターネットの普及とベンチマークという病院を評価する評価法が日本でも確立すれば患者の病院選びは膨大な情報にまでわされることはなくなります。
ところが、現実はある意味残酷で、この医療・病院の情報は一部の医療コンサルタントが独占的に所有している場合がほとんどで、一般に知られることないのが玄奘です。株式会社ならば、株主はその企業の経営情報を知る権利がありますが、病院は株式会社ではないので、そのような情報を公開して病院情報を透明化する義務を負ってゐないことにその問題があります。