この10年ぐらいの間で、医療・病院を取り巻く環境は大きく変わりました。インフォームド・コンセント、患者の自己決定権などという言葉がマスコミで頻繁に取り上げられて、その結果、患者が医療を自己決定することがあたかも良い事のように語られてきました。このことは医者に全てに関してお任せしてきた日本の患者にとって主客逆転の変化とも言えます。
ところが、その実情をよく見てみると、その変化は表面だけに終わっている場合がほとんどではないかと思われます。それというのも、患者が質の高い医療・病院を選ぶための、その選ぶ基準というのが全くないのです。また、医療・病院を選ぶにも医療・病院についての情報もほとんどありません。そり結果として、患者はより良い医療をどこで受けることができるのか全く分からないのです。そこで世間での噂などを頼りに医療・病院を選ぶこととなりますが、そうして病院が選ばれることにより、医師の言うがままを何の疑いも持たずに医師の言葉を全面的に信用して医療・病院を受けざるを得ないというのが実情だと思います。